木のすばらしさ再発見

ある本に、奈良の法隆寺について書かれた文章を見つけました。世界最古の木造建築で遠く飛鳥時代に建てられた建物が、1400年の長い時を経て、今もなお残っている。もちろん世界文化遺産ですが、その文章のタイトルは、『まだ飛鳥時代に追いつけない』とありました。いまさらながらに、私も再認識。日本の神社仏閣は、日本古来の木造建築のすばらしさが、溢れていると思います。

なぜこれほどまでに、長寿なのか?地震大国である日本なのに・・。当時の大工さんの技術を含め、日本の建築技術はすばらしかったんですね。驚嘆してしまいます。そして木材の中でも最高レベルの耐久性と保存性を誇る桧(ヒノキ)が使われているとのこと。法隆寺の伽藍のヒノキの樹齢は1000年から1300年クラスを伐採して造られているそうです。

そしてまた、50年の年月を経て、新国立競技場が新しく建てられました。かの有名な隈研吾氏が設計しましたが、隈氏は、『日本のアイデンティティ』にこだわり、日本らしい『木でできた和のテイスト』を起用したとおっしゃっていました。とてもすばらしい建物ですね。

隈氏は、日本の木造技術やデザインは世界でも飛びぬけたものだと語っています。日本だけでなく世界中で木を使ったデザインがトレンドになっているとのこと。も~ほんとにすごいですね。

日本はかつて『木と紙の文化』と言われていたことがありました。私たちに一番身近で、親しみやすい暮らしが、木に囲まれた生活なのかもしれませんね。私の家の近所に東京の方が、30年ほど前に木造の家を建てました。その方は、東京にも家があり、東京の家は、鉄筋コンクリート造、住み心地が全然違うと、木造の家を大変気に入っていました。

もちろん法隆寺と構造はちがうものの、近所でよく見かける家や社寺でも木造の伝統工芸のものはたくさん存在します。確かに、我が家も45年程前に建てた木造の家なのですが、自分で言うのもなんですが(笑)なかなか立派な木を使っています。我が家の山の木をたくさん使ったようです。私の父が『木こり』だったということもありました。 当時私は、木こりという父の職業が嫌いだったのに、今では、ちょっと尊敬もしています。(笑)

少し横道にそれますが、晩年父は、神輿の守棒を作っており、それがまた自慢でした。(守棒とは神輿を担ぐ棒です)関東随一といわれる『大原のはだか祭り』には、父が挽いた守棒を見にいっしょに出かけて、自慢話を聞かされました。最後まで木に携わった人生だったかなと思います。

これからは、もう少し、木造の我が家を大事に、磨きをかけなくてはいけないなという気持ちになりました。

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