先日久しぶりに‟田園の美術館”に行ってきました。地域の歴史資料や美術工芸品などの展示をしていますが、年間を通して4、5回展示が変わります。基本は無料なんです。
やはり久しぶりに行ったという友達から‟よかったよ~”と聞いたので一人でぶらりと行ってきました。ほんとに小さな美術館で、我が家から車で10分ぐらいの正しく田園の中にあります。
私が行った時は‟明治の着物”と題して、いすみ市在住の着物コレクターの女性が集めた150点以上の逸品の中から、明治時代の着物と帯を30点ほど展示していました。
最初は、独特の色合いにちょっとびっくりしました。とても地味な印象を受けましたが、質素でありながら、その刺繍の見事さには、しばし見とれました。仕事の丁寧さはもちろんのこと何か深いものを感じ、その時代の何かに少し触れたような気持ちになりました。
‟地味ながら味わい深い明治のきもの”とパンフレットにありましたが、その時代は、質素倹約を美徳とする地味な色合いの着物が好まれたようです。
七五三や嫁入り前のお嬢さんも鼠色や茶色を基調とする渋い色合いの振袖を着ていたようです。
その質素な中にも深い味わいにしばし感動しました。『明治の世相を伝える貴重な着物と帯の展示』とありましたが、確かにそうだと私なりに納得しました。貴重な時間を持ててよかったです。
写真は、ど素人の私が撮影したので、ガラス越しで光ってしまったり、実際のきれいさを全く出せていないのが、とても残念です(笑)
ほんとに小さな美術館で、これからもちょくちょく足を運びたいと思います。