第13回を数えたこちらのイベントは、御宿町内の商店、協賛店などに御宿商工会女性部等が制作したつるし雛が飾られます。今回私は、メイン会場でもある『月の砂漠記念館』に行ってきました。
以前にも何回か見たことはあったのですが、今回も、飾りは実に見事で、感動してしまいました。一針一針心を込めて作られているつるし雛は、どれもすばらしく、こころが、ほのぼのと温かくなります。
高価な雛人形の代わりに一般の家でお母さんや、近所の人たちが集まってみんなで少しづつ作ったのが由来だそうです。
いぬ・いのしし・羽子板・にわとり・鳩・花・蛤・人参・・・みんなそれぞれに意味があり、子供が、災厄を払い無事に成長して幸せを招くようにとの願いが込められています。
つるし雛の中に『さるぼぼ』がたくさんありました。そういえば飛騨高山の朝市で売られていたのを、思い出します。飛騨弁で赤ちゃんのことを、『ぼぼ』といい、『さるぼぼ』は、さるの赤ちゃんの意味だそうです。私は、(苦難去る(猿))という難を転じて苦難去るという縁起物を買いました。南天の枝に乗った九匹の猿が難を持ち去るというとてもかわいい縁起物の飾りです。
今回行った『月の砂漠記念館』は、月の砂漠の作詞者であり、御宿をこよなく愛した『加藤まさを』の作品や資料、御宿にゆかりのある文人や画家たちの作品紹介など伝統ある御宿の再発見と新たな文化の創造を目指して建てられた記念館です。御宿に来られた際は、ぜひ寄ってみてくださいね。