日本唯一の『四方懸造り』建築の笠森観音

長生郡長柄町にある笠森観音。私は、この20年位は、いつも初詣に出かけています。何といっても観音堂の建物がすばらしいのです。初めて訪れた時は、京都の清水寺を思わせる建築に感動したのを覚えています。

大岩の上にそびえる観音堂は、61本の柱で支えられた四方懸造り(しほうかけづくり)と呼ばれる構造で、日本で唯一の特異な建築様式であり、国の重要文化財です。その四方が長い柱で支えられ巨岩の上に建立されているのです。全方向が清水の舞台状態ですね。

すごい!!日本でここだけなんだ!! 圧巻!!

そして観音堂の、75段の木の階段を上がった回廊からの眺望も素晴らしく、一見に値します。でもこの本堂までの階段が急で、私にはちょっと怖いのです。とにかく一段一段踏みしめながら慎重に慎重に・・。みんなは、怖くないのかな~ (笑)

寺伝によれば、784年に最澄によって開祖された古刹で、古来より巡礼の霊場として知られており、十一面観音がご本尊だそうです。

周辺の森林も見事です。古来からの自然が”禁伐採”として笠森寺に守られてきたのです。この森は『笠森自然林』として、国の天然記念物に指定されているそうです。荘厳な雰囲気が漂い、心が洗われる気分になります。

そして、観音堂に向かう道すがら、子宝に恵まれるという楠の木があり、これが有名で、かなりのご利益があるとか。ここは、かつては、芭蕉も訪れているそうで、笠森自体がパワースポットとして注目されているんですね。

新年の初詣には、自然美を堪能しながら、冷たい空気を感じながら、”今年も平和で穏やかな年でありますように” と願わずにはいられません。自然遊歩道もおすすめの散策コースです。もちろん四季折々にも訪れたいところです。

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