もう20年以上前になるでしょうか? 千葉市のある美術館で初めて見た一村(いっそん)の絵に感動し、涙しました。招待券をもらい一人でぶらりと行ったので、じっくりマイペースで観たのと、館内に掲げてある一村の生い立ちや絵の説明と彼の絵が、オーバーラップして、自然に涙が出てきたのを覚えています。それまで彼の存在も知りませんでした。
69歳の生涯では、日の目を見ることもなく、生涯独身で、晩年を奄美大島で絵を描くことだけに借家で過ごした日々。極貧の生活だったといいます。昭和59年NHKの日曜美術館に取り上げられてから、一躍有名になったようです。
一村の生涯を描いた映画『アダン』榎木孝明主演のものが、2006年に公開されているようなので、ぜひ観てみようと思います。
久しぶりに画集を手に取り感動が蘇ってきました。奄美には彼の美術館があります。機会があればぜひ奄美大島に行ってみたいと思っています。